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グローバルミドルウェア

グローバルミドルウェアは、すべての受信リクエストに対して、リスナーミドルウェアより前に実行されます。app.use(fn({payload,...,next})) を使用すると、グローバルミドルウェアをいくつでもアプリに追加できます。

グローバルミドルウェアとリスナーミドルウェアは、いずれも、await next() を呼び出して実行チェーンの制御を次のミドルウェアに渡すか、throw を呼び出して以前に実行したミドルウェアチェーンにエラーを渡す必要があります。

たとえば、アプリが、対応する内部認証サービス (SSO プロバイダ、LDAP など) で識別されたユーザーにのみ応答する必要があるとします。この場合、グローバルミドルウェアを使用して認証サービス内のユーザーレコードを検索し、ユーザーが見つからない場合はエラーとなるように定義するのがよいでしょう。

備考

Bolt 2.x からグローバルミドルウェアが async 関数をサポートしました!この変更については 2.x マイグレーションガイドを参照してください。

//  Acme ID情報管理プロバイダ上のユーザからの着信リクエストと紐つけた認証ミドルウェア
async function authWithAcme({ payload, client, context, next }) {
const slackUserId = payload.user;
const helpChannelId = 'C12345';

// Slack ユーザ ID を使って Acmeシステム上にあるユーザ情報を検索できる関数があるとと仮定
try {
const user = await acme.lookupBySlackId(slackUserId)

// 検索できたらそのユーザ情報でコンテクストを生成
context.user = user;
} catch (error) {
// Acme システム上にユーザが存在しないパターン。エラーを伝えることとし、リクエストの処理は継続しない
if (error.message === 'Not Found') {
await client.chat.postEphemeral({
channel: payload.channel,
user: slackUserId,
text: `Sorry <@${slackUserId}>, you aren't registered in Acme. Please post in <#${helpChannelId}> for assistance.`
});
return;
}

// 制御とリスナー関数を(もしあれば)前のミドルウェア渡す、もしくはグローバルエラーハンドラに引き渡し
throw error;
}

// 制御とリスナー関数を次のミドルウェアに引き渡し
await next();
}